Arte y Cultura – アルテ・イ・クルトゥーラ (2)

発表会終わり挨拶
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アート&カルチャーセンター(その2)

マルベージャ市には2つの大きな市街地区域がある。一つは旧市街 Casco Antiguo – カスコ・アンティグオがある所謂 Marbella – マルベージャの街とその市街地区域、そしてもう一つは、マルベージャから海岸線に沿って西へ12キロほど離れた San Pedro de Alcántara – サン・ペドロ・デ・アルカンタラと呼ばれる小さな市街地区域だ。

マルベージャにもメインのカルチャーセンターがあるが、自宅から近かった、という事もあり、僕はこちら「サン・ペドロ」(地元の人は略してこう呼びます)のカルチャーセンターのクラスに長らく通っている。なので、今回はこちらを紹介しよう。

長ったらしい名前だが、スペイン語では、Arte y Cultura de San Pedro de Alcántara – アルテ・イ・クルトゥーラ・デ・サン・ペドロ・デ・アルカンタラとなる。

ここでセンターとして利用されている建物だが、Centro Cultural Trapiche de Guadaiza –  セントロ・クルトゥラル・トラピッチェ・デ・グアダイーサと呼ばれ、歴史的建造物(産業遺産)を修復・改修して文化施設として利用出来るようにした建物で、市自慢のカルチャー・センターとのことだ。

カルチャーセンターの門から敷地に入ったところ。
正面エントランス、いつも守衛さんがいるデスクが見える。
僕が週 1で通うフラメンコギター教室の入り口付近。AULA – アウラは「教室」の意味。隣のドアの ASEOS – アセオスはお手洗い。僕らの教室だけは建物の外、少し離れた所にある。多分、うるさいのだと思う😂。

サン・ペドロの街は、1800年代前半よりサトウキビ畑の労働者の為の居住地区として始まった新しい地区だったそうだ。そして Trapiche de Guadaiza – トラピッチェ・デ・グアダイーサと呼ばれるこの建物は、収穫されたサトウキビの製糖工場として1827年に建てられた。その後工場としての役割を終えた後、1861年に当時の農業従事者向けの教育・養成機関の為の専門学校として改修されたそうだ。当時のスペイン国内には、農業分野で最新の機械技術を扱えるスペシャリストを養成するような教育機関はなかったそうで、パイオニア的な存在だったようだ。この専門学校の閉校以降からつい最近までの長い間、建物は放置され「廃墟」となっていたが、数年前に大がかりな改修・補修工事が始まり、2015年にモダンで綺麗な文化センターとして生まれ変わった。建物内部や周囲を見て回ると、部分的にではあるが建築当初の痕跡を見ることが出来る。

サトウキビを圧搾する機械を動かす水を引くための当時の Aqueducto – アクエドゥクト(用水路)の一部。僕らフラメンコギターの教室の真上にある。
カルチャーセンター内のシアター・ホールの舞台。ステージ奥は、昔のアーチの跡がそのまま壁面に流用され、なんとも言えない雰囲気を醸し出してくれます。ギター教室生徒たちの発表会のリハーサルの一コマ。
僕のクラスの仲間達と正面奥のホワイトボード前の Maestro – Juan Campos – フアン・カンポス先生。教室での一コマ。

そして現在は、カルチャーセンター主催の様々なコースの教室や講義室として利用されている。また建物内には、コンサートや講演会が開催できる小さなシアター・ホール(130名ほど収容可能)もある。ここで学ぶ生徒さん達の発表会等もここのホールで開かれる。また色々な講演会やプロのミュージシャン達のコンサート等も開催されている。

この Covid-19(新型コロナウイルス)の影響で、一昨年、そして去年のクラスも休止となることも多く、どのコースも勿論発表会なども中止となってしまった。今年 2021/2022のクラスが今週からスタートしたが、来年には、発表会が開催出来るような状況になっていればいいなと思う。皆様も感染対策を万全に、くれぐれもご自愛ください。

ではまた。

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